2013年8月24日土曜日

流星撮影の画像処理

夏の大三角を切り裂くペルセの矢(画像処理バージョン)
夏の大三角を切り裂くペルセの矢
流星の撮影については、色々スタイルはあるかと思いますが私の場合は基本露出を切り詰めてアンダーで撮影しています。
この写真↓はほぼJpeg撮って出しですが、この場合はF2.0 ISO3200 15秒の露出ですので通常の星野撮影からするとかなりアンダーだと思います。
夏の大三角を切り裂くペルセの矢
その分流星が背景に埋もれずに浮き上がるので、流星撮影には有利なのですが、観賞用にはちと寂しい。

ということでJpegベースでのお手軽撮影での簡単な我流の画像処理方法を公開します。

まず元画像、JPEG撮って出しでトリミングしてリサイズはなし。



続いてダーク画像。レンズキャップをして同じだけ露出した画像です。
カメラが持っているノイズが見えるかと思います。
古いのでもうホットノイズだらけですね。


これを合成して「差の絶対値」でノイズを減算すると、Jpegに乗っていたノイズが消えた画像ができます。
1枚目の画像と比べてみてください。
さらに前後の撮影画像を同じように処理してもう1枚の合成用の画像を準備します。
追尾撮影している場合では、別に流星が映ったのがあればなお良いです。


続いてこの2枚を合成するわけですが、通常は「比較(明)」で合成して流星だけを抽出するのが、よくある手法で使われている方も多いかと思います。
が!、ここで「比較(明)」ではなく「スクリーン」合成するのが今回のポイントです。
スクリーン合成明るいところはより明るくなる合成方法です。
(参考) http://aska-sg.net/pstips/manual/030-palette/030-0011-08_screen.html
これで1枚だけしか写っていない流星の明るさは変わらず、露出アンダーが補足されて背景の天の川などが浮かび上がってきます。


最後にトーンカーブやレベル補正で好みの色調に仕上がれば完成です。
1枚画像から明るさをあげるよりはノイズが少なくできますし、数枚重ねて処理すればさらに滑らかにすることも可能です。



この微速度撮影動画も同じようにスクリーン合成で明るく持ち上げると同時に流星を強調するように仕上げています。

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